筋トレ中の水分補給や栄養補給は、トレーニングのパフォーマンスを大きく左右します。多くの人がBCAA(分岐鎖アミノ酸)を摂取していますが、最新の研究では、トレーニング中に必要な栄養素はカーボ(糖質)と電解質が重要であり、BCAAは必ずしも必要ではないことが示唆されています。そこでおすすめしたいのが ポカリスエット です。
今回は、筋トレ中にポカリスエットを飲むことのメリットや成分について詳しく解説していきます。
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ポカリスエットの成分とメリット
ポカリスエットは、もともと医療現場で脱水症状を防ぐために開発された飲料です。スポーツドリンクとして広く知られていますが、筋トレ中の水分・栄養補給としても最適です。主な成分としては、次のような特徴があります。
- 糖質(カーボ)
ポカリスエットには、糖質が適量含まれており、トレーニング中のエネルギー源として非常に役立ちます。特に、運動中にエネルギー不足を感じると筋力が低下し、パフォーマンスが落ちてしまうため、糖質の摂取は欠かせません。 - 電解質(ナトリウム、カリウムなど)
汗をかくとナトリウムやカリウムなどの電解質が失われますが、ポカリスエットはこれらをバランスよく補給してくれます。これにより、筋肉の収縮や神経伝達が円滑に行われ、疲労感が軽減されます。 - 水分補給
ポカリスエットは体液に近い組成を持っているため、普通の水よりも効率的に体内に吸収されます。特に長時間のトレーニングや高強度の運動では、体内の水分量が重要であり、ポカリスエットはその点で非常に優れています。
トレーニング中の適切な糖質摂取量
筋トレやスポーツの際に、どれくらいの糖質を摂取すれば良いのか疑問に感じる方も多いでしょう。アメリカスポーツ医学会 では、トレーニング中に推奨される糖質摂取量として、1時間あたり体重1kgにつき 1gの糖質 を摂ることが良いとされています。
例えば、体重70kgの人であれば、1時間のトレーニング中に70gの糖質を摂取するのが理想です。
ポカリスエットの粉末タイプを1リットル作ると、約72gの糖質が含まれているため、1時間に1リットル程度の摂取が適切です。
ただし、筋トレは有酸素運動ほどエネルギーを消費しないため、下半身トレーニングなどエネルギー消費が大きい場合を除き、そこまで多量の摂取は必要ありません。
BCAAやEAAは本当に必要?
かつては、筋トレ中に BCAA やEAAを摂取することが推奨されていましたが、近年の研究では、トレーニング前後に十分なタンパク質を摂取している場合、BCAAの追加摂取はほぼ効果がないとされています。BCAAは、体内でのアミノ酸合成に貢献しますが、完全なタンパク質を摂取していれば、BCAA単体の補給は必要ないのです。
そのため、最近では BCAAに代わるイントラドリンク(トレーニング中に飲むドリンク) として、糖質と電解質を含む飲料が注目されています。
ポカリスエットはその代表例であり、運動中のエネルギー補給や水分補給、電解質補給を一度にカバーできる優れた飲料ということです。
粉末タイプがおすすめの理由
ポカリスエットには、液体タイプと粉末タイプの2種類がありますが、筋トレには 粉末タイプ が特におすすめです。粉末タイプの方が 成分が優れている からです。
具体的には、粉末タイプにはブドウ糖とデキストリンが主成分として含まれており、吸収が早く、エネルギー補給に最適です。対して液体タイプは、果糖ブドウ糖液糖が含まれており、効果は若干劣るとされています。
ブドウ糖と果糖の違いは?
ブドウ糖は、エネルギーの供給源として重要な糖分で、体内での消化吸収が早いのが特徴。ブドウ糖は、血液中に直接吸収されて血糖値を上げることができエネルギー補給に最適です。
果糖は、主に果物やハチミツに含まれている糖分で、甘さが強いのが特徴です。果糖は、肝臓で処理されることが多く、エネルギーの吸収スピードがブドウ糖より劣ります。
粉末タイプのポカリの成分表
原材料 | 砂糖(国内製造)、ぶどう糖、粉末果汁、デキストリン、食塩/酸味料、香料、ビタミンC、塩化K、調味料(アミノ酸)、乳酸Ca、炭酸Mg |
エネルギー | 288kcal |
タンパク質 | 0g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 73g |
食塩相当量 | 1.32g |
カリウム | 214㎎ |
カルシウム | 22㎎ |
マグネシウム | 6㎎ |
粉末タイプのポカリはコスパが良い
粉末タイプは水に溶かすだけで簡単に作れるため、コスパも良いです。
Amazonで10L用×10袋入で5740円。つまり1Lで58円という安さです。
ポカリスエットの摂取方法
ポカリスエットを飲む際には、濃度を守って飲むことが重要です。粉末タイプを水に溶かす際には、指定された量を守って正しく作りましょう。多くの人が薄めて飲む傾向にありますが、薄めすぎると電解質や糖質の濃度が低くなり、十分な効果が得られない場合があります。
特に夏場や高強度のトレーニングでは、汗とともに大量の電解質が失われるため、正しい濃度でポカリスエットを飲むことが、疲労回復とパフォーマンス維持の鍵となります。
粉末ポカリの作り方と保管について
ポカリスエット1Lを作る場合、粉末74g入れてやればOK。
計量器で正確に測って作るのが理想ですが、ざっくり大さじスプーン8杯と覚えてもいいでしょう。
私の場合、1度のトレーニングで1L使うだけなので、10L用粉末タイプの場合、10日間分ということになります。ここで気を付けたいのが湿気です。
ポカリスエットの粉末はとても吸湿しやすいので、できれば開封後早めに使い切ることが理想ですが、小分けして保管したい場合は湿気らないように冷蔵庫などで保管する方法が有効です。
私は小分けされたプロテインケースに74gずつ計った粉をあらかじめ作り置きして、冷蔵庫に保管して湿気対策しています。
湿気っている粉の何が面倒といえば、溶かしにくいことと、ボトルに移すときにこぼしやすいということですかね(;'∀')
個人的に味はそこまで変わらない気がしています、、。
まとめ|ポカリスエットは筋トレ中の最適解
筋トレ中にポカリスエットを飲むことのメリットは、糖質補給、電解質補給、水分補給を一度に行えることです。特に、粉末タイプは成分が優れており、安価で作れるため、コストパフォーマンスにも優れています。BCAAに頼るのではなく、ポカリスエットのような糖質を含む飲料を取り入れることで、より効率的にエネルギー補給が可能となります。
日常のトレーニングやスポーツ時に、ぜひポカリスエットを取り入れてみてください。トレーニング中のパフォーマンスが向上し、より効果的な結果を得られるはずです。